液晶画面や有機ELディスプレイをキズから守るため、iPhoneをはじめスマホには今や必須となったガラスフィルム。
しかし、保護フィルムやガラスフィルムの違いって、分かっているようで分からないかも…。そこで、フィルムの種類や用語、違いをまとめてみました!
ガラスフィルムと保護フィルムとは?
「液晶保護フィルム」は、その名の通りスマホなどの液晶画面を守るためのアクセサリーです。
一言で「保護」と言っても、指紋から保護するもの、光の反射から保護するものなど、その用途は様々です。「ガラスフィルム」は、保護フィルムの種類の一つ。
ここでは代表的な保護フィルムの種類をまとめてみました。
ガラスフィルムと保護フィルムの違いまとめ
保護フィルムは、大きく分けると、「保護フィルム」と「ガラスフィルム」の2種類に分かれます。
これらの一番の違いは、「素材」です。一般的に、保護フィルムにはPET素材、ガラスフィルムはその名の通りガラスからつくられています。 抗菌やバブルレスなど、更に細かい用途ごとの種類もありますが、そうした特色たちは「保護フィルム」と「ガラスフィルム」のそれぞれに+αとして足された機能です。
まずは大きく2つに分けたフィルムごとの特色を比較してみましょう。
種類 | 価格 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
保護フィルム | 安価 | ケースに干渉しない、感度が落ちづらい | 気泡が入りやすい、衝撃から守れない |
ガラスフィルム | 高価 | スマホ画面を傷や衝撃から保護、貼りやすい | ケースによっては干渉する、厚いものは感度も鈍る可能性あり |
素材
■液晶保護フィルム:PET素材を基本素材としたフィルム。 PET素材とはポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate)というポリエステルの一種。
高温・高真空下で化学反応させてつくられる樹脂のひとつで、ペットボトルにも使用されている素材です。
薄くて柔らかいため、フィルムを貼っても段差や違和感をほとんど感じません。そのため、ケースをつけても干渉しないことがほとんどですが、貼り付ける際に気をつけないと気泡が入りやすいので、注意が必要です。
保護フィルムの価格
保護フィルムの価格は100円~2,000円程度のものが多いです。ちなみに、筆者がいつも使っているのはブルーライトカットの性能がついた保護フィルム。
仕事で一日中PCを見て、仕事後にスマホを見て、ずーっとブルーライトを浴びっぱなしの生活で目が疲れていたの で、ブルーライトカットフィルムを導入しました。
1,400円程度のものを購入して利用したところ、目の疲れは劇的に改善…。もっと早く使えば良かったと後悔しています。
Hamee本店では色々な種類のフィルムを取り扱っていますが、私が購入したのはこちらのシリーズのフィルム。スマホケースにも干渉しませんし、気泡も入りにくく、指紋も付きずらい!いい感じです。
その他、人気の液晶保護フィルムはこちら
ブルーライトカット以外にも、フィルムには様々なタイプがあります。「覗き見防止」「反射防止」「光沢」「指紋防止」等…。詳しくは、こちらの記事の後半で説明していますが性能の高いフィルムは高く、性能の低いフィルムは安価になります。
■ガラスフィルム:名称通り、ガラスを基本素材としたフィルム。
保護フィルムに比べ若干厚みがありますが、傷や衝撃に強いことが特徴です。
画面に置くだけでキレイに貼れるものが多いので、保護フィルムのように気泡が入りづらく、歪みにさえ気を付ければ、保護フィルムに比べて簡単に貼ることができます。
画面もクッキリ見え、画像や動画もキレイに確認することが出来ます。
ガラスフィルムの価格
ガラスフィルムは2,000円~4,000円と保護フィルムに比べて2倍の値段になります。
その分、画面の見え方が濁りなく美しい。スマホの画面をキレイに見たい方はガラスフィルムが断然おススメです。
ガラスフィルムの中でも筆者がイチオシなのはやっぱりブルーライトカット機能付きのフィルム。こちらのsimplismのフィルムは2,000円と安価なのにブルーライトカット機能が付いていておすすめです!
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続いて、代表的な液晶保護フィルムの“種類”についてです。
保護フィルムの種類
▼光沢
特徴:iPhoneやスマホに美しいツヤと高級感を出すことが出来ます。
写真や動画をよく見る場合にオススメです。ただ、太陽光などの光の反射で画面が見づらくなる事があります。
また、指紋がつきやすいので注意。
▼マットタイプ(アンチグレア)
特徴:画面のツヤを無くし、マットな画面状態にしてくれます。
蛍光灯や太陽光の反射を抑えてくれるので、そうした状況下では画面が見やすくなります。
また、指紋がつきにくいのも特徴。ただ画面が薄く白っぽい感じになるので、多少画面の見え方が気になる場合もあり。
アンチグレアの意味は「対抗(アンチ)」「ぎらぎらと輝く光(グレア)」。まぶしい光に対抗するの意味です。
光沢タイプ(左)と見え方を比べてみると、アンチグレア(右)の方が白みがかったように見えますね。
▼覗き見防止
特徴:その名の通り、覗き見を防止するブラインド加工を施した保護フィルムです。
電車内での利用など、至近距離に人がいるシチュエーションで画面を見られたくない時におすすめです。
ただ正面から見ても多少画面が暗くなりますので、ディスプレイの輝度を調整するなどしてご使用ください。
正面ではなく、サイドから見た場合。画面が見えづらくなります。
正面から見ると、このように画面が見えるようになります。
▼ブルーライトカット
特徴:ブルーライトをカットするメガネ同様、LEDディスプレイから発せられる青色光をカットするフィルム。目の疲れを軽減する機能が期待出来ます。
メーカーによってはフィルム自体が青みがかった仕様になっているものもあり、その違いが分かると思います。
見え方はクリアとそこまで遜色ありませんが、ものによっては若干の青みを感じるかもしれません。
▼衝撃吸収
特徴:埃や傷だけでなく、衝撃に強いタイプ。フィルム自体が衝撃を吸収し、強い衝撃からも、ディスプレイを守ります。
※但し、衝撃吸収機能付きでもフィルムが割れることもあります。※
「落としても割れない」という保証はありませんが、一般的なフィルムよりも圧倒的に耐衝撃性に優れています。
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンは、落下した際、約8割の確率で四隅から落ちると言われています。
衝撃吸収フィルムは正面からの衝撃には強いですが、水平方向からの衝撃には弱いため、スマホが四隅から落下してしまうと、ガラスフィルムでも衝撃に耐えられず割れてしまう可能性があります。(多くの衝撃吸収フィルムは飛散防止加工がされているので、割れてしまった場合でも破片が飛び散る可能性は軽減されています)
画面正面からの衝撃は衝撃吸収フィルムで守り、スマホの四隅はスマホケースやバンパー(特に耐衝撃ケースがおすすめです)で守ると安心度が増すので、より大切に使いたい場合はケースなどと合わせて使用することをおすすめします。
ガラスフィルムの「表面硬度」って何?
よくガラスフィルムのパッケージには「表面硬度9H」など、硬さを表現する数値が記載されています。
なんとなく硬そうと言うことは分かりますが、実際9Hとはどの程度の安心感があるのでしょうか。ここでは改めてその硬さを説明したいと思います。
表面硬度とはJIS(日本工業標準調査会)が定めた、傷の付きにくさを数字で表した規格です。
多くのガラスフィルムは"引っかき硬度(鉛筆法)"と呼ばれる、鉛筆の芯の硬度を表した硬さの度合いを表現しています。すなわち、この引っかき硬度では 「何Hの鉛筆でひっかくと傷が付くか」で硬度を表しているわけです。
例えばよくガラスフィルムの表記で見る「表面硬度9H」の場合、「8Hの鉛筆の硬さまでの傷に耐えられる」ということ。 人間の爪の硬さが「2H」程度と言われており、通常の液晶保護フィルムでは3H~4H相当のものが多いです。比べてみると、表面硬度9Hは“かなり固そう”というイメージが付きやすくなりました。
さらに、最近のガラスフィルムの中には「モース硬度」という"鉱物に対する硬度尺度"を用いた、より強靭なガラスフィルムも登場しています。
どれくらいすごいのかを想像しやすくするため、モース硬度と鉛筆硬度の硬さを表した比較図を用意しました。
モース硬度の5段階目が、鉛筆硬度9Hにあたります。
図のようにモース硬度を基準に考えてしまうと、なんだそんなものの硬さかと思われるかも知れませんが、 「ガラスフィルムの表面硬度9H」は、鉛筆硬度で考えた場合最高位に位置する硬さを誇ります。 表面硬度9Hもかなり耐久性のあるものだということが分かりますね。
厚み
ガラスフィルムに欠かせない“厚み”についても記述しておきます。
表面硬度と合わせて、ガラスフィルムの厚みが厚いものは傷や衝撃に対する保護力が増し、厚みと比例して垂直に対する衝撃に強くなります。
しかし、逆に厚みがあればあるほど、iPhone本体のサイズにピッタリ合わせたケース(バンパーケースなど)と干渉し装着が出来なくなる場合もありますので、ご注意ください。
ガラスフィルムの厚さは薄いもので0.15mm、厚いもので0.33mmなどがあります。目安として、0.1~0.2mm台のものは薄い部類に入るかと思います。使用するケースとのバランスを見ながら検討してください。
ラウンドエッジ加工
ガラスフィルムには「ラウンドエッジ加工」という加工が施されているものがあります。
ラウンドエッジ加工:フィルムの端(エッジ)に丸み(ラウンド)を持つようにする加工法。
同じガラスフィルムでも、角を丸く加工することでどういうメリットがあるのでしょうか。ラウンドエッジ加工によって得られる効果をまとめてみました。
ラウンドエッジ加工による効果
- ・ガラスフィルムとスマホのディスプレイとの一体感を高める
- ・落下時の衝撃を和らげて割れにくくする効果が期待出来る
- ・丸みを持つことで余分なスペースがなくなり、ケースとの干渉を軽減
- ・角が薄くなることで、iPhoneやスマホ本体を持ちやすくする
先ほども紹介したように、ガラスフィルムは四隅からの衝撃には弱いですが、角を丸くすることで衝撃を受けにくくし、ガラスが割れるリスクを軽減することができます。
角が薄くなることで本体自体も持ちやすくなるので、スマホ自体を落としてしまうリスクも減りますね。
使い心地が良くなるだけでなく、頑丈さも増し、見た目もより良くなる点がメリットとして挙げられます。
スマホの画面保護フィルムのよくある質問
- ガラスフィルムと保護フィルムどっちがいいの?
- スマホ画面を傷や衝撃から守りたいならガラスフィルムがおすすめ。対して保護フィルムは比較的安く買えて、薄いので貼っていても操作性が落ちません。どちらもメリット・デメリットがあるので用途によって選んでみてください。
- ガラスフィルムと保護フィルムの違いは?
- 保護フィルムはペットボトルと同じPET素材、ガラスフィルムはガラスから作られています。保護フィルムは薄く柔らかいですが貼るときに気泡が入りやすく、ガラスフィルムは傷や衝撃に強いですが厚いものは感度が鈍る可能性があります。
- 保護フィルムは何が良い?
- 保護フィルムは薄くて柔らかく、段差や違和感をほとんど感じません。ケースをつけても干渉しないことが多く、タッチするときの操作性も落ちないメリットがあります。
- ガラスフィルムは何が良い?
- 保護フィルムに比べ若干厚みがありますが、傷や衝撃に強いことが特徴です。気泡が入りづらく簡単に貼ることができ、画面もくっきり見えます。
まとめ
以上、保護フィルムとガラスフィルムの違いや、表面硬度やラウンドエッジ加工についてを紹介してきました。
iPhoneやスマホ、大事に長く使いたいですよね。
一言にフィルムといっても様々な種類があり、どのフィルムを使えばいいのか迷うこともあるかと思いますが、フィルム選びの参考にしてもらえたらと思います。
ご自身にあったフィルムを使って、快適なスマホライフをお過ごしください!
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