iPhone17シリーズ・iPhone Airで注目ポイントのひとつが防水・防塵性能の信頼性です。
お風呂やプール、アウトドアなど、水や砂にさらされるシーンでも安心して使えるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「iPhone17はどれくらい防水・防塵に強いのか?」を発表された公式情報や過去モデルと比較しながら解説し、IP規格の仕組みや意味、万が一の水没対処法、AppleCare+の保証内容まで徹底解説します。
購入前に確認しておきたい防水に関する情報をわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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iPhone17シリーズの防水・防塵性能はIP68等級
iPhone17シリーズ・iPhone Airは、前モデルと同様に「IP68等級」の防水・防塵性能を搭載していることが公式に発表されました。
これはiPhone8以降、Pro・Pro Maxモデルを中心に長年採用されてきた規格であり、スマートフォンにおける最高レベルの保護等級のひとつです。
IP68等級とは、「粉塵の侵入を防ぎ、一定条件下での水没にも耐えられる」性能を意味し、最大水深6mで最大30分間の耐水性が示されています。
ただし、Appleはあくまで「日常的な水中利用は推奨していない」と明言しています。
ラボ試験と実生活の環境は異なるため、水圧・温度差・塩素や石けん成分などにより、防水性能が損なわれるリスクがある点に注意が必要です。
したがって、防水・防塵性能はあくまで安心材料のひとつであり、水中利用をする際は防水ケースを使うことが大切です。
スマホの防水・防塵性能を表すIP等級とは?
iPhone17シリーズ・iPhone Airのようなスマートフォンに搭載される「防水・防塵性能」は、国際規格であるIPコード(IP等級)によって表されます。
IPコードは2桁の数字で構成されており、前の数字が「防塵性能」、後の数字が「防水性能」を示します。
たとえばiPhoneでよく見られる「IP68」は、防塵等級6と防水等級8を組み合わせたものです。
ここでは、防水と防塵それぞれの意味や、iPhoneに関係する等級についてわかりやすく解説していきます。
防水性能について解説
IPコードの後半(例:IPX8の「8」)は防水性能を示します。
スマートフォンでよく使われるのは「7」と「8」の等級です。
IPX7は「水深1メートルで最大30分の水没に耐えられる」性能を意味します。
一方でIPX8は「メーカーが指定した、さらに厳しい条件(たとえば数メートルの水深や長時間の水没)」に耐えられることを示します。
つまり「IPX8」は「IPX7」よりも高い耐水性能を持つということです。
iPhoneの「IP68」における「8」は、このIPX8にあたります。
また「防水」には「防水」「耐水」「防滴」の3つの種類があり、それぞれ意味が異なります。
ここでは、その違いについても確認しておきましょう。
用語 | 意味 |
---|---|
防水 | 水没に耐える設計(IPX7以上) |
耐水 | 水しぶき・雨程度には対応、水没には非対応 |
防滴 | 軽い水滴がかかる程度の使用に限定 |
iPhoneは防水性能を備えていますが、「防水だと思っていたら実は防滴だった」といった思い違いをしないよう、注意が必要ですね。
防塵性能について解説
IPコードの前半(例:IP6Xの「6」)は防塵性能を示します。
よく使われるのは「5」と「6」の等級です。
- IP5X:有害な粉塵から保護(完全ではない)
- IP6X:粉塵が内部にまったく侵入しない
この「6」は防塵等級の中でも最高クラスで、砂やホコリが舞う環境でも安心して使えるレベルです。
アウトドアでのスマホ利用はもちろん、海辺・キャンプ場・建設現場など、粉塵が多い場所でも本体内部の電子部品を保護してくれます。
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過去のiPhoneシリーズの防水・防塵性能は?
ここからは、最新のiPhone17から過去へとさかのぼりながら、各シリーズごとの防水・防塵性能を整理していきます。
iPhone16〜iPhone12シリーズ
iPhone12~16シリーズは、iPhone11 Pro同様のIP68等級に対応。
最大水深はiPhone11 Proよりも進化し、6メートルで30分間の耐水性能となりました。
この性能はiPhone16シリーズまで継続して搭載されています。
とはいえ、日常的な水中利用は推奨されていないことに変わりはありません。
水中利用の際は防水ケースを使うことをおすすめします。
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro/Pro Maxでは、Apple公式が初めて「最大水深4mで30分」という耐水性能を明示しました。
それまでの「2m → 4m」への進化は、大きな転換点となり、防水性能が実用面で一段階アップしたと言えます。
IP68等級という規格自体は従来と同じですが、数値条件が強化されたことで、アウトドアでの使用や水辺での撮影でも安心感が増しました。
iPhone11〜XSシリーズ
この世代から本格的にIP68等級が採用され、最大水深2mで30分の耐水性能が備わりました。
従来のIP67から進化したことで、単なる生活防水を超え、より実用的な耐水性が確立された世代と言えます。
iPhone SE(第2/第3世代)・iPhone X〜iPhone 7シリーズ
iPhone7からIP67等級が導入され、最大水深1mで30分の防水性能を備えました。
iPhoneで初めて防水機能が搭載された世代であり、当時は大きな話題となりました。
この仕様はiPhone SE(第2世代/第3世代)にも引き継がれています。
いわゆる「生活防水レベル」が実現した世代と言えるでしょう。
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iPhone17シリーズはお風呂や海・プールでも使える?
iPhone17シリーズ・iPhone AirはIP68等級に対応しており、理論上はお風呂やプールでも使用可能です。
しかし、Apple公式は「日常的な水中利用は推奨していない」と明言しており、実際には非推奨と考えるのが賢明です。
その理由は以下の通りです。
- 塩水やプールの水は内部を腐食させる恐れがある
- 石けん・シャンプー・入浴剤・温水は耐水テストの対象外
- 水圧や温度差で隙間から水が入り込む可能性がある
石けんやシャンプーは耐水テストの対象外なので、お風呂だけでなく台所や洗面所での使用にも注意が必要です。
たとえば、食器を洗いながらスマホで動画を見ていてシンクに落としてしまったりすると、洗剤成分によって防水性能が損なわれる可能性があります。
また、雨天時の使用にも気をつけましょう。
小雨や雨粒がかかる程度なら問題ありませんが、土砂降りや長時間の雨の中では、水圧によって隙間から水が入り込むリスクがあります。
そのほか、IP68等級であっても注意が必要なケースを、さらに詳しく表にまとめました。
使用場所 | 内容 |
---|---|
お風呂 | 常温の水道水ではないため非推奨 |
温泉 | 常温の水道水ではないため非推奨 |
プール | 塩素が含まれるため非推奨 |
海水 | 塩分濃度が高いため非推奨 |
サウナ | IPXテスト条件外のため非推奨 |
スチームルーム | IPXテスト条件外のため非推奨 |
IP68等級はあくまで「実験室条件」での話です。
日常の使用環境では想定外のリスクが多いため、安心材料と考えるのが正解です。
したがって、レジャーやお風呂での利用を検討する場合は必ず防水ケースを併用しましょう。
ケースを装着することで、塩分や薬剤による腐食からiPhoneを守り、故障リスクを大幅に減らせます。
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iPhoneが水没してしまった時は
万が一、iPhoneが水没してしまった場合でも、慌てず適切な対応をすれば問題ありません。
ここでは正しい初期対応と保証制度について説明していきます。
iPhoneが水没してしまった時の対処法
突然のアクシデントでiPhoneが水没してしまったら、誰でもパニックになってしまいますよね。
ですが、ここで焦って誤った行動をとると復旧の可能性を大きく下げてしまいます。
大切なのは「落ち着いて、正しい手順で対応すること」です。
以下に、すぐ実践できる初期対応の流れをまとめました。
- <iPhoneが水没したときの初期対応>
- 電源をすぐ切る:通電によるショートを防ぎます。
- SIMトレイを抜く:湿気の逃げ道をつくる有効策です。
- 乾燥させる:乾燥剤とジップ袋で自然乾燥を。湿度を感知するシールに注意。
水没させたときにやってしまいがちなのが、端末を振ったりドライヤーの熱風を当てたりすることです。
これらは内部の水分を広げたり、熱で部品を傷める原因になるため避けましょう。
焦らず、ゆっくり時間をかけて乾かすよう心がけてください。
AppleCare+は水没でも保証される?
上記の対処法はあくまで応急処置であり、完全な安全を保証するものではありません。
少しでも不安を感じたら、Apple正規サービスやキャリアショップに早めに相談しましょう。
AppleCare+に加入していれば、水没や水濡れも「偶発的な損傷」として保証されます。
サービス料は画面損傷が1回あたり3,700円、それ以外の損傷(水没含む)は1回あたり12,900円です。
一方、未加入だと修理・交換費用は8〜10万円以上になることもあり、iPhone17やiPhone Airではさらに高額化する可能性があります。
そのため「買い替えたほうが早い」となるケースも少なくありません。
AppleCare+はすべての損傷を無条件で保証するものではなく、重大な過失や全損は対象外です。
「壊しても安心」ではなく、「万が一のときに負担を減らせる仕組み」と考えて加入を検討するとよいでしょう。
詳しくは各公式ページをご確認ください。
各携帯キャリアの返却プログラムに注意
加えて注意したいのは、AppleCare+の有無にかかわらず、水濡れは携帯キャリアの返却プログラムにも影響する点です。
端末返却時に水濡れ反応が確認されると「故障扱い」となり、追加費用が発生することがあります。
ドコモ・au・ソフトバンクなどの返却プログラムでは、故障扱いになると約22,000円の追加費用が必要になるケースが一般的です。
修理やクリーニングでも水濡れマークが消えない場合は、そのまま返却できず追加負担になることもあるため要注意です。
詳しくは各公式ページをご確認ください。
出典:au かえトクプログラム
iPhone17・iPhone Airの防水・防塵性能を正しく理解しよう
本記事ではIP規格の仕組みや歴代モデルの進化、水没時の正しい対処法やAppleCare+による保証内容についても解説しました。
iPhone17シリーズ・iPhone Airは前モデル同様、IP68等級の防水・防塵性能を搭載しており、日常生活での水濡れや砂埃に対しては十分に頼れる仕様です。
ただし「お風呂やプールでの利用」は推奨されておらず、あくまで緊急時の保険と考えるのが賢明でしょう。
水辺やアウトドアでiPhone17やiPhone Airを使う予定がある方は、防水ケースを併用し、AppleCare+にも加入しておくのがおすすめです。
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